カヌー






2008年6月

 なんと2年ぶりのカヌーである。しかもカヌー&キャンプときた。自転車を買ったことと,本を書くのに忙しすぎたことで,カヌーに出かける余力が無かったのである。しかし,めでたく出版とあいなり,自分と妻へのご褒美として,決行することにした。
 機材は見事にほこりまみれである。しかも,前日にはそわそわして,眠れない。しかし,1泊2日の行程なので,出発の朝はゆっくり起きることにした。向こうに着いたのが午後1時過ぎ。タクシーで移動するのが何となく気が引けたので,河川公園から漕ぎあがることにした。食料も近所の商店で,なるだけ地場の手作り商品を買い込む。おにぎりもコンビニとは違い,いかにも良い感じである。
 組み立てにはやはり手こずるが,30分弱で完成したから腕は鈍っていないようだ。しかし,フレームのアルミががさがさして摩擦が悪いので対策が必要である。いよいよ漕ぎ出す。しかし,,流れが速く,風も向かい風である。水量はマイナス80センチだった。一漕ぎで20センチという所である。これはかなりキツイ。漕いでも漕いでも進まない。時間はすでに4時過ぎである。どうしたものか。途中の浅瀬で降りて,引っ張ることにした。一ノ瀬川との合流地点を,対岸から対岸へとはりつきながらなんとか通過するとコツがつかめてきた。浅瀬をひっぱりながら,ある程度進んで,流されながら対岸にとりつく作戦である。この調子で,1本目の橋の上流の隠れ岩ポイントに挑む。ここはいつにも増して流れが速い。左岸を引っ張りつつ,トロ場を見つけては漕ぎあがり,流されるのを計算に入れても,右岸の浅瀬に取り付けそうである。思い切って渡河すると,案外に楽にロス無く進めた。
 今日は,ここをキャンプサイトにしよう。25000分の1の地図で見ると,4センチほどしか進んでいない。対岸には小学校の体育館が見える。クルマの進入もなく,下地は所々に砂地があり,テント設営にもってこいである。しかも今回はエアーマットを新装備した。
 テントを張り終わると,恒例のたき火である。妻がどっさり槇をひろってきた。なかなか良く燃える。お肉をジュージュー焼いて,ビールを飲む。あー,おいしい。粗挽きウインナーと手作りおにぎりもおいしい。手回しラジオからは,60年代のアメリカ音楽が流れており,なかなかのシチュエーションである。2,3時間があっという間に過ぎる。8メートルほどの竹も,数時間で炎と化した。歯磨きをして,12時頃に就寝。今回は3時頃まで眠れたが,湿気で目が覚める。テントがぼろいようだ。ラジオを聴きながら5時まで我慢し,そこから起きて,たき火をみるとまだ火が残っていた。まきをくべて,一人で魚のカンヅメを食べる。初夏の早朝の朝靄が美しい。妻が起きてきた。
 そのうちまた眠くなり,6時頃から再度テントへ。周りが明るくなると安全なので,熟睡できる。エアーマットのおかげで背中も痛くない。途中,日光が照り出すとさすがに暑かったが,眠気が勝って11時頃まで熟睡した。昼食を済まして,撤収。水量はマイナス90センチ程度である。さらに漕ぎあがる。二本目の橋を超すと4時をまわったので,そこから下ることにした。さすがに下りは快適である。あっという間に,河川公園へ。
 帰りは温泉へ寄って,ログハウスのメーカーを経由して,帰途につく。農協スタンドで給油。石油高騰につき,なるだけ23号線を利用するも,意外に快適であった。右折車のタイミングが悪いのには毎度のごとく閉口したが。途中でおなかが減るも,食料のおにぎりが残っていたことに気づき,田んぼのあぜ道にクルマを止めて,ワゴンの後ろに腰掛けて,バーナーで簡易お茶漬けを作ったら,これがやたらとおいしかった。残り物で贅沢な気分である。11時過ぎに到着。
 自転車で鍛えているせいか,2日間の行程でさほどの疲労が無いのが今回の発見である。体力が少しづつ強化されつつあるようだ。また行きたい。今度は,テントを新調しよう。


2006年7月

今年2度目のカヌーだ。今年は割に雨が多く,久々に週末の晴れ。朝の9時に出発。伊勢道はとても混雑していた。11時に到着する。タクシーの運転手さんの話しによれば,今日は伊勢神宮で「水引」の儀式があるためだという。田口の河原で組み立てをする。久々に30度を超える暑さで,まず水に飛び込んでから。水温はいつもより低く感じた。


2005年6月

 週末の昼過ぎから,急遽,カヌー&キャンプに出かける。キャンプ装備は,常々,用品店を物色しつつも,高価さに気後れして買えないために,古いドームテントを持参。夕刻3時半頃に川に到着。タクシーで上流まで行き,いつもより多い荷物を川原におろす。日差しも強くなく,ゆったり組み立てる。たまには,こういう余裕も良いものだ。4時半頃には,こぎ出す。今日は,良好なキャンプサイトを見つければよいだけなので,気楽。例のようにトロ場のよどみと,蛇行の後の清流とが交互に来る。浅瀬の後に良い場所が見つかる。川原は小石なので,キャンプサイトの石をどける作業をする。これが結構楽しい。テントがたつと,なかなか本格的な気分になる。ボロだが,それでも良いとしよう。風も良く通る。
 しばらく,チャポチャポとカヌーをこぐなどして,まったりした時間を楽しむうちに,すっかり日が暮れる。腹が減った。食事は,コンビニで買ったおにぎり,冷蔵庫で凍っていたステーキ,サンマの缶詰,ビール4本。するめなど。バーナーと取っ手付きの小型フライパンでステーキを焼く。すごい火力で,すぐに焼けて良いにおいがする。ビールも,家で呑むよりも薄味に感じる。そうこうするうちに,キャンプの定番の,たき火がしたくなる。すでに,サワートレッカーを脱いでおり,サンダルを持参していないので裸足。河原は石だらけで,薪拾いが大変。それでもちょっと探せば,川岸には流れ着いた薪がたくさん見つかる。火をおこすと,俄然,楽しい気分になってくる。缶詰のウインナーを出して焼く。マズイがおいしい。そのうち,するめをあぶってビールを飲む。これが香ばしくて最高。きわめつけは,昆布のおにぎりを,お湯に溶いて,お茶漬けだ。今日,一番,おいしかった。
 たき火の火が燃え尽きる寸前まで火を眺め,12時になったので,寝ることとする。夜露でテントの中が湿っぽい。妻は寝るのが早いが,自分はこういう時はそうはいかない。ジメジメとした湿気と,カサ,コソというちょっとした物音で寝付けない。2時過ぎにようやく寝つき,5時に目覚める。朝の川の風景は,これがまた最高。朝露がかかる水面は,静寂そのもの。結局,7時頃までラジオなど聞きながらゴロゴロしていた。朝食は,日新やきそばに,余ったするめを入れて,イカ焼きそば。冬山向けのリゾットもおいしいが,ちょっと味が濃い。カプチーノのインスタントコーヒーはなかなか良い。




 テント類の撤収にはさほど時間がかからない。焚き火のカスも,ほぼ完全燃焼し,環境汚染の心配もなし。カヌーを組み立てる必要がないのはいい。8時過ぎにこぎ出す。朝の川は良い。しかし,すぐに日が高く昇り,けっこう日焼けする。途中,最高の透明度の淵に出くわす。次回は,ここでキャンプしよう。3時頃に,駐車場。併設のレストランで,食事をして,温泉へ。あとは,眠い目をこすりながら名古屋へ。


2005年8月




2004年5月

 朝からおにぎりを作り,9時に出発。カヌーがカビくさい。川には12頃に到着。上流の野原橋に行くが,流れが無く浮遊物もある。橋が高くて怖い。そこから中川大橋を経て,度会橋まで下見。途中,南に湾曲した瀬などを下見。度会橋は工事中で増水。宮リバーパークにする。流れが少なく,上流まで漕ぎあがれそう。

 組み立てには,毎度,手こずる。キールの棒がすぐに抜けるので困る。あとは,うまくできた。今日は,ウェットスーツの初おろし。水に浸かると冷たいが,機能性が高い。5月でもこれならばできる。2時頃から漕ぎあがる。リバーパーク内の浅瀬でまず食事。おにぎりと高菜がおいしい。合流ポイントは減水で,ポーテージして超した。そのまま,橋を過ぎ,瀬をポーテージし,釣り師が見えたので,引き返す。瀬はなかなか楽しく,合流ポイントも下りは怖くない。公園前の浅瀬を下り,ポーテージして,もう夕方。いつものように,風が出てきたので,ソロの練習などをしていたら,急に風が止んだ。ポチャポチャという感じ。ゴミ拾いにはまり,対岸に流れ着いたゴミをひろううちに,夢中になってしまった。トロ場,無風でカナディアンの醍醐味を堪能し,6時頃には片付け。ゴミの処分に困る。それから,タンクに持参した水をかぶると,爽快なり。8時頃まで,公園でうろうろして,度会橋で給油し,下を通って帰る。三重は,妙なクルマが多かった。11時頃に到着。ホカ弁とビールでも十分満足した。